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    ―つばさ川柳 願法みつる編 (130号) 

口笛に春告げ鳥が妬いている      蒔苗八十八
傘寿過ぎあとは名残の米寿まで
旅楽し名残惜しいで次ぎ期待      若松 靖夫
セミダブル妻安心でよく睡る
列島を涙の事故が駆け抜ける      上田 将子
新緑に若さを偲ぶ君ゆかし
はて何を取りに来たのか冷蔵庫     木村  泉
ハンモック葉陰に揺れて時忘れ
〆なのに皿や御猪口にまだ色目     佐原 利幸
事故や詐欺踊る大地に備える智
疱疹と苦闘半年身も壊れ        鈴木  至
面友と話題も途絶えやる瀬なく
考える葦でありたいエコライフ     末田 洋一
ぼんやりがストレスほぐすいい薬
老妻の健啖ぶりをそっと見る      田所  健
関所あり容易に越せぬ八十路坂
シナ海はいずこも同じ荒れ模様     中井  極
集団を容認せずに護れまい
花畑話題集めて荷を降ろす       濱田 喜己
分かっても認めたくない我がいる
ドイツ犬バッハお好きと聞く家内    蜂巣  徹
老い近しジジドットコム早とちり
増税へ駆け込み需要やらで息      藤沼 智弘
米寿でも勝手にしろと唄う意気
今更に九十路の坂を四苦八苦      宝納 徳一
身構えて明日がわが身と認知症
朝夕に富士を拝んで傘寿来る      堀内今一歩
先ず眉に唾つけて聞く拉致調査
歳だねと言えば際限ない話題      願法みつる
飲み込んだ我慢に腹が熱くなり

課題  『揺れる』      みつる選
  揺れ多し男心と地震計       蜂巣  徹
  政争のはざまで揺れる自衛権    末田 洋一
  赤か黒好みが揺れて酒に帰す    佐原 利幸
  寄り添って揺さぶる無意味皆承知  鈴木  至
  要望の波に計画揺れに揺れ     堀内今一歩
  安倍の矢は巷の声に揺れもせず   中井  極
  人生は揺れ動くから面白い     藤沼 智弘
  風鈴の揺れる窓辺も去年今年    上田 将子
  ハンモック木陰に揺れて極楽絵   木村  泉
  バラひとつ妻の心が揺れ動く    田所  健
  防人の信念未だ頑固爺       濱田 喜己
秀 ローリング復元力のある証し    若松 靖夫
秀 頻発の余震けろりと地震ボケ    宝納 徳一
秀 生きること揺れる心と二心     蒔苗八十八
軸 幸せの巾へ心が定まらず      願法みつる

「自由句と課題句について」―2
 川柳の作品が公になるとは、どういうことでしょうか。自由句・課題句から少し離れて考えてみます。
 川柳が公になる媒体としては、新聞・雑誌・ブログや機関誌等の公刊物、更には出版物があります。一般的には選考者の目を通して選ばれた作品として、掲載されることになります。そして掲載に至る過程では、募集・応募・寄稿・選考を経ることになるでしょう。つまり、応募すれば全てが掲載されるという訳ではない・・と言うことになります。その辺のことは、新聞川柳一つを見ても納得出来るでしょう。
 ただし例外があります。同人吟に類する作品です。
会員仲間で発行する機関誌では、その会の構成仲間の作品を「無審査」で掲載することがあります。とはいえそこにも基準があって、無審査で通すに値する力量ある同人による作品に限定されるのが一般的です。
 一般的な吟社の場合、会員には「同人と誌友」が居ります。「どうじん」または「どうにん」と読みます。同人とはその組織の運営に携わる同志の仲間という意味合いですが、実質的には、活動の経歴や実力などから、吟社の看板として相応しい仲間という存在になります。
 吟社では誌友の力量を見込んで同人に推挙することが一般的です。活動的な柳人になると複数吟社の同人であったり、あるいは同人と誌友であったりします。
 吟社では、様々な形態や名称で作品を発行機関誌に掲載します。主な内容は、同人集・雑詠選集・課題選集・句会選集などでしょう。この内、同人集即ち同人吟には選考はなく、同人による投句がそのまま掲載されます。しかし雑詠選以降では、選者による選考を経ることになります。(この先、続きます)

 次号課題は「用 心」。課題句二句と自由句は三句をご投稿下さい。締切日は八月末日です。
 自由句は三句とお願いしています。