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【新春メッセージ】
−新年のご挨拶(平成28年を振り返って)−
東京つばさ会会長 稲葉憲一
新年明けましておめでとうございます。
つばさ会会員の皆様にはご健康で穏やかな新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。
昨年も航空自衛隊に関する種々の出来事がOB間で話題になりました。平成28年4月22日には防衛装備庁で試作研究中の先進技術実証機(X−2)が初飛行に成功し、空自の将来戦闘機の開発に向けての足掛かりを得ることになりました。今後、順調に実証試験が進捗することを期待したいと思います。また、近年の厳しい我国の安全保障環境に有効に対処するため、全国の戦闘機部隊の大幅な移動(体制移行)が行われ、三沢、百里、小松、築城、新田原、那覇の各基地において戦闘機部隊が再編され、今まで以上に迅速、効率的かつ効果的な防空体制が構築されたのではないでしょうか。
このような情勢の中、「つばさ会」が今年度から新たに「隊友会」、「偕行社」、「水交会」と共に、憲法に係る事項から防衛政策、防衛力整備、更には現職自衛隊員の処遇等に関する事項まで、防衛省での長年の勤務経験と現在の国内外における情勢等を踏まえ、陸、海、空のOB会が協同して「政策提言書」を纏め上げ、防衛大臣はじめ、政権与党である自由民主党に提言されたことは大変意義深く、OB会としての重要な役割の一つが実現したように思います。提言書の作成に参画されたつばさ会本部理事の皆様のご努力に深く敬意を表すと共に、今後は提言内容を更に充実されることを期待したいと思います。
また、昨年12月9日、「厚木基地騒音訴訟」上告審で、最高裁が「自衛隊の活動は日本の平和と安全や、国民の生命、財産の保護の観点から極めて重要な役割を果たし、高度な公益性、公共性がある。」との判決が出され、自衛隊機の飛行の差し止めなどの請求が棄却されました。今回の判決は、法曹界では画期的な判決だと思いますが、私としては至極常識的で妥当な判決であり、現職自衛隊員に勇気と自信を与え、また責任感と使命感の重さを再認識する判決であったと思います。
東京つばさ会は、昨年12月8日グランドヒル市ヶ谷において、多くの会員のご出席の下、定期総会を開催し、「27年度事業及び決算」、「28年度事業及び予算執行」、「29年度事業計画及び予算」について、何れもご承認いただきましたことをご報告いたします。今年も市ヶ谷、目黒、府中、立川の各基地に所在する各部隊及び所属する現職隊員への激励支援活動を積極的に継続して参りますので、会員皆様には今後とも変わらぬご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
航空自衛隊の益々のご発展と、会員皆様のご多幸をご祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。今年もお元気にお過ごし下さい。