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【新春メッセージ】
年頭のご挨拶
入間つばさ会会長 浦山 長人
全国のつばさ会会員及びご家族の皆様、新年あけましておめでとうございます。緊迫の続いた昨年でしたが、平穏な新年をお迎えになられたことと思います。
入間つばさ会も、例年通り概ね計画通りの事業を推進することができました。他の支部同様、会勢拡大だけは十分な成果とは言えませんが、入間基地及び横田基地との連携をはじめ、各種同好会活動や研修行事等で実り多き1年であったと考えています。会勢拡大については、入間基地を重点に定年退職を控えた隊員に向けたパンフレットを作成配布する他、本部が行う3月の入会キャンペーンの普及活用等の施策を考えています。
さて、航空自衛隊も昨年末に丸茂新航空幕僚長が着任され、新たな体制がスタートしました。山積する課題に果敢に取り組まれることと期待したいと思います。特に、直面する課題への対応が最優先であることは当然ですが、一方で腰を据えた将来への布石も極めて大切であります。現役時代の経験を踏まえて、中長期的課題に対してのキーワードは“バランスと重層整備”ではないかと思います。装備の質と量、正面と後方、人事や教育、法令整備等の人材養成、技術教育と一般教育(特に精神教育)等々枚挙にいとまがありませんが、要は足腰の強い底力つくりを重視することを、是非とも新体制に期待するものであります。
戦後一貫して経済大国の道を歩み、外交安全保障面では第2列に位置していた我が国も、気が付けば第1列に位置する立場となったようです。必然的に我が国の外交安全保障分野での役割が増大し、自衛隊の役割もそれに応じた変化が予想されます。併せて、漸く現実味を帯びてきた憲法改正も絡み、積年の「国際社会に通用する国軍のあるべき姿」の議論が活性化することでしょう。現役の方は勿論のこと、我々OBも過去の経験等を想起し、老化する脳の活性もかねて一家言を持つ良い機会になるかもしれません。
12ヶ月を通しての平成は、今年が最後となります。かつては「明治は遠くになりにけり」なる言葉を耳にしたものですが、「昭和は遠くなりにけり」と言われる日も遠くないことでしょう。この1年が、我が国とって、自衛隊にとって、そしてつばさ会会員の皆様にとって、平和で実り多き年となって新しい元号を迎えられることを祈念いたします。