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カンボジア見聞録


                            H28.08.02

 カンボジア見聞録 9

                       柴田幹雄
                       カンボジア在住

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 私がカンボジアへ来ることになったのはJMASのカンボジア事務所の現地統括代表として勤務を希望したからで、今回はそのJMASについて紹介したい。

☆JMAS(日本地雷を処理する会)について
 JMASは、2002年に元自衛官が中心になって設立、運営を行っている認定特定非営利活動法人つまりNPOであり、政府機関ではないからNGOという性格も持っている。1996年当時カンボジアでは年4000以上の人が不発弾・地雷の被害に遭っていた。国際的な貢献をするNGOは数多く存在するが、直接不発弾や地雷処理に関わることができるのは元軍人・自衛官が主体となった組織だけである。JMASは、自衛隊で30年以上不発弾処理・地雷処理を行ってきた文字通りの専門家を集め、2002年7月から最初の事業としてカンボジアにおける不発弾処理作業を始めた。

 現在ではカンボジアだけでなく、ラオス、アンゴラ、パラオに展開して地雷・不発弾処理及び沈船にある爆雷の安全化等の事業を行っている。
事務局は新宿区市ヶ谷、防衛省のほぼ正面にあるビルの一室にある。世界各地に展開して事業を行っているにしては少人数の事務局である。会長は元統合幕僚長の折木良一氏、理事長は元中部方面総監の荒川龍一郎氏だ。理事も十数名いるが、皆さん本業をほかに持ちボランティアとしてJMASの運営にかかわっている。
 運営資金は主として外務省の日本NGO連携無償資金協力(N連)から得ているが、建設機械や装甲車を製造しているコマツ(小松製作所)ほかの企業の協力及び寄付も大きい。駐屯地修親会や同窓会など、そして個人からも貴重な寄付をいただいている。当然厳しいやりくりを強いられており、各国へ派遣した要員の健康管理休暇帰国も今年から回数を削減している。多くの方のご支援、寄付など期待したい。

                      つづく

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柴田幹雄氏


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