ニュース2011年10月7日
10月7日付の読売新聞は、「新燃岳の噴火活動について、鹿児島大の井村隆介准教授(火山地質学)は6日、宮崎県都城市の都城西高で
講演し、地下のマグマだまりへのマグマの供給が続き、あと2か月ほどで今年1月26、27日と同規模の噴火が起きた状態になる可能性があると指摘した。
」と報じています。
続けて、「 井村准教授によると、全地球測位システム(GPS)による観測で、新燃岳を挟んで設置された鹿児島県霧島市と宮崎県えびの市の観測点の距離が、1月の噴火後から9月末までに約2・5センチ膨張したという。 2009年12月から今年1月26日の噴火までに約4センチ膨張したが、噴火後に約3センチ収縮していた。 井村准教授は「マグマの供給は09年12月から衰えず、あと2か月で1月の噴火レベル近くに戻ると、当時のような爆発的噴火が想定される。噴火が終息しているとは思わず、油断しないで」と話した。 また、1月26、27日の噴火による火山灰などの噴出量が、桜島の昨年1年間の爆発的噴火(計896回)の10倍だったことも紹介し、警戒を促した。 」と報じています。 2ヶ月後といえば、12月。その12月4日(日)、新田原基地は航空祭を予定しています。専門家による観測データに基づく災害予測、これに如何に適切に対応すべきか。状況によっては、再びの災害派遣もありうべき状況です。先行的に予測が出た今、事態の推移に適切に対応してくれるものと期待します。 関連URLも参照してください。 http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20111007-OYT1T00213.htm 平成23年2月2日に防衛省が発表した「霧島山(新燃岳(しんもえだけ))の噴火活動に関する防衛省・自衛隊の対応について(19時00分現在)」は、こちらからどうぞ。 http://www.mod.go.jp/j/press/news/2011/02/02e.html |