ニュース2011年12月4日

FX候補のF35 機体に不具合



 12月3日付のNHK NEWSは、「航空自衛隊の次期戦闘機=FXの機種選定が大詰めを迎えるなか、候補の1つとなっているF35について、アメリカ国防総省の高官は、機体に不具合が見つかったため、今後生産のペースを遅らせるべきだという考えを示し、日本でのFXの選定に影響が及ぶのではないかという見方も出ています。」と報じました。

 続けて、「レーダーでは捉えられにくいステルス戦闘機「F35」は、アメリカ軍への近い将来の導入を目指して、アメリカで初期段階の生産を行いながら開発が進められていて、日本も航空自衛隊の次期戦闘機の候補の1つとしています。アメリカ国防総省で、F35の計画責任者を務めるヴェンレット海軍中将は、軍事専門誌とのインタビューで、「ここ1年の金属疲労のテストで、F35の機体に多数の亀裂や不具合が見つかった。そのほとんどは小さいものだが、まとまれば大きな問題だ」と述べ、「今後数年間は生産のペースを落とすべきだ」との考えを示しました。日本の防衛省が、2016年度の調達開始を目指していることについて、国防総省の広報担当者は、NHKに対して、「開発試験は2016年に終了する予定だ」と述べ、日本での納入スケジュールに問題ないとの見方を示しました。」と紹介しています。

  国防省の広報担当者は「日本での納入スケジュールに問題ない」としていますが、NHKは。「しかし、F35は、これまでも開発の遅れが指摘されていたうえ、今回、新たに機体の不具合が明らかになったことで、日本で大詰めを迎えているFXの機種選定に影響が及ぶのではないかという見方も出ています。」としています。

  FXの選定も大詰めになって来ました。F-35については、各種不具合や国内生産基盤に与える影響等が危惧されています。改良しつつ、開発していくのがアメリカ流の運用法でもあります。これからの伸び代等を考えて将来性のある機体が選ばれることを期待したいと思います。




詳しくは、こちらをご覧ください。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111203/k10014380553000.html



元記事です。
JSF's Build And Test Was 'Miscalculation,' Adm. Venlet Says; Production Must Slow
ワシントン発の記事として、「Fatigue testing and analysis are turning up so many potential cracks and "hot spots" in the Joint Strike Fighter's airframe that the production rate of the F-35 should be slowed further over the next few years, the program's head declared in an interview.」と報じています。
詳しくは、こちらをご覧ください。
http://defense.aol.com/2011/12/01/jsf-build-and-test-was-miscalculation-production-must-slow-v/

関連記事です。
1 F35機体に亀裂、当面減産を=日本FX影響も―米開発担当者
  http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111203-00000002-jij-int
2  FX候補のF35 機体に不具合
   http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111203/t10014380553000.html