ニュース2012年1月19日



中国機への緊急発進が最多 尖閣接近のパターン増加


 1月19日付の西日本新聞は、「航空自衛隊が、領空侵犯の恐れがあるとして中国機に対し緊急発進(スクランブル)した回数が2011年度、既に143回に上り、国別に公表を開始した02年度以降で最多となったことが19日、防衛省統合幕僚監部のまとめで分かった。これまで最も多かったのは10年度の96回だった。

 防衛省によると、中国機への緊急発進は、10年度後半から急増。防衛省の担当者は「沖縄県の尖閣諸島に近づくパターンが増え、飛行時間の長い情報収集機が目立つ」としている」と報じています。

 続けて記事は、「4〜12月に外国機に緊急発進した回数は335回で、前年同期比で45回増。いずれも領空侵犯はなかった。」と伝えています。

 スクランブルは、航空自衛隊のお家芸と思われていますが、いつのころからか統合幕僚監部の所掌となっています。
 増加する中国に対するスクランブルに対応してか沖縄へのF-15配備に加え、E-2C数機の常駐化も24年度防衛政策で計画されています。当然のことながら平時からの適切な対応が大事といえます。



関連URLも参照してください。
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/282818
                                       




【関連ニュース】
 同じく1月19日付の日テレNEWS24も「中国機への空自緊急発進が急増」とのニュースを動画付きで報じています。

 報道の内容は、「防衛省は19日、去年4月から12月までの航空自衛隊による緊急発進(スクランブル)の回数を公表した。中国機に対しての発進が過去最多となっている。

 防衛省によると、去年4月から12月までに航空自衛隊がスクランブルした回数は前年同期比45回増の335回に上った。地域別では、沖縄や尖閣諸島がある南西方面でのスクランブルが150回と最も多く、国別ではロシア機に対してが175回、中国機に対してが143回となっている。中国機へのスクランブルは急増していて、去年4月からの9か月間で既に年度ごとの過去最多を更新している。

 日本の領空に侵入したケースはないが、防衛省は「日本周辺での中国軍の情報収集活動が活発になっている」として引き続き警戒監視にあたる方針。」というものです。



関連URLも参照してください。
http://news24.jp/articles/2012/01/19/04198472.html



1月20日、リンク先が切れていた統合幕僚監部のHPのリンクがつながりました。
http://www.mod.go.jp/jso/Press/press2012/press_pdf/p20120119.pdf