ニュース2012年2月23日



空自ブルーインパルス 築城上空の訓練延長


 2月22日付けの西日本新聞朝刊は「東日本大震災後、航空自衛隊芦屋基地(福岡県芦屋町)に暫定的本拠を置き、主に同築城基地(同県築上町)上空で訓練中のアクロバット飛行隊ブルーインパルスの訓練移転期間が2012年度まで延長されることが21日、防衛省への取材で分かった。同省は17日、両基地周辺自治体に期間延長を伝え、理解を求めた。」と伝えました。

 記事は続けて、「飛行隊が本来所属する同松島基地(宮城県東松島市)は震災の際の津波で壊滅的被害を受け、12年度末の復旧を目指し、工事が進んでいる。
 飛行隊は震災直前、九州新幹線全線開通式典に参加する予定で芦屋基地に飛来してきており難を逃れた。昨年5月から芦屋基地を拠点に訓練を再開。同省は九州での訓練は今年3月まで、としていたが松島基地の復旧後でないと撤収は困難のため期間の延長を決めた。
 築上町の新川久三町長は「松島基地が復旧するまでは訓練を受け入れざるを得ない」と話した。」と報道しています。

 BIは、昨年来、被害のあった松島基地を離れ、芦屋基地や山口県見島沖等で訓練を続け、千歳基地を皮切りにアクロを見せ、日本を元気づけてきてくれました。今年に入り、隊員約30名は、1月9日から再び芦屋基地で移動訓練を続けていました。

 ブルーのクルーには、早期に松島基地に帰ってもらい、落ち着いた環境で訓練に励んでもらいたいところですが、引き続き負担がかかることは間違いないところです。また、一方で被災したF-2や建屋等の修理、学生教育の問題もあります。完全に元の状態に復旧するには、まだまだ時間がかかりそうです。松島基地では、谷井基地司令を中心に復活へ向け努力されていると思います。BIの復活のみならず、空自全体としての完全復活を期待したいと思います。

 



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