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武器搭載テストで見えた!F35戦闘機の神秘なる機関砲ポッド

 2012年7月12日付けの「中国網日本語版(チャイナネット)」は、「武器搭載テストで見えた!F35戦闘機の神秘なる機関砲ポッド」と題し、最近のF-35の試験状況を多くの写真と共に伝えています。

 記事によれば、「米国は最近F35戦闘機に対するテストを加速しているようだ。現在までに、既に数回にわたる外部兵器や機関砲ポッド搭載テストを行っている。
 艦載型のF35C戦闘機が6月27日、初の外部兵器を搭載しての飛行に成功した。海軍のテストパイロットが、AIM-9Xサイドワインダーミサイルを搭載したシリアルナンバー「CF1」の航空機を操縦し、飛行パラメータと振動をテストした。
 垂直離着陸型のF35B戦闘機も外部兵器搭載テストを行った。今回のテストでF35戦闘機のために特別に研究・開発したGAU-22/A機関砲を搭載したという。   F35戦闘機には、もともとはドイツのBK-27機関砲を配備する予定だったが、その後GAU-12/Uに変更し、また最終的にGAU-22/Aに変更した。だが、GAU-22/Aもまだテスト段階である。 」ということで、例によってマニアックとも言える内容となっています。

 GAU-22/A機関砲とは、「海兵隊のAV-8BハリアーⅡ攻撃機が装備するGAU-12「イコライザー」機関砲を4砲身にしたもの(GAU-12は5砲身)。」とのことです。
 そして、WikipwdiaによればGAU-12は、「1970年代後期にGAU-8 アヴェンジャーを元に開発されたが、NATO規格の25mm砲弾を採用した。戦闘機に搭載されるGAU-12/Uのガトリング・システムは11 kW (15 hp) の電動モーターで作動し、エア・ドライブ・ニューマティック・システムを利用してジェットエンジンから電力が供給される。発射速度は通常で毎分3,600発、最高で毎分4,200発まで達する。砲弾は徹甲焼夷弾 (API) のPGU-20/U か焼夷榴弾 (HEI) のPGU-22、またはPGU-25を使用する。M61 バルカンよりも強力な火力と30 mm ADEN砲よりも効果的な速射力と砲口初速を保持している。」ということで、両者の良いとこ取りをしたGAU-12をさらに改良したもののようです。

 砲身数の減により、GAU-22/A機関砲は発射弾数が減となっているのではないかと予想され、それが破壊力の減につながるのではないかとの心配されます。しかも25mmの重い弾です。弾の速度は遅い、弾幕は薄いでは、命中精度が不安になります。GAU-22/A機関砲は、我が国が装備予定のF-35Aに搭載されますので、これにも関心を持っていくことが必要となりそうです。




関連URLも参照してください。(写真あり)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/surprise/20120708-OYT8T00401.htm?from=os2