自衛隊レポート by n-alfa

 
 

第53期航空自衛隊生徒卒業式

 平成23年3月19日(土)、航空自衛隊熊谷基地体育館において、航空自衛隊生徒の最後の卒業式が実施されました。

 昭和35年の第1期生から第53期生まで、約2,500名の卒業生を送り出し、単に技術空曹としての位置づけにとどまらず将官、幹部等、有為な人材を輩出してきましたが、第53期生の卒業をもって、57年に及ぶ歴史の幕を閉じることになりました。

 式典は、生徒空曹候補者課程卒業生徒の隊長優秀賞授与式、第53期航空自衛隊生徒空曹候補者課程卒業式の2部構成で実施されました。

 当初、式典では卒業生が搭乗する航空機による祝賀飛行も予定されていましたが、今般の地震により中止され、卒業生の成長を確認するはずの教育集団司令官、航空教育隊司令を初め、多くの来賓、父兄等の参列もありませんでした。それでも熊谷基地司令、碧会会長等が参列され、卒業生にはなむけの言葉を贈られました。教育集団司令官等の訓辞は、生徒隊長が代読しました。

 卒業式に合わせて、空幕長が出席して実施される予定だった隊旗返還式は生徒隊隊長と生徒が空幕に赴き実施する方式に変更されました。

 こういった厳しい状況下での卒業式でしたが、最後の生徒卒業生は希望を胸にそれぞれの任地に勇躍赴きました。


   
 生徒隊の看板と隊舎 式典前、東北地方太平洋沖地震犠牲者に黙祷 
   
卒業証書授与  マスコミも取材 
   
卒業式を見守るOB  3等空曹への任命 
   
3等空曹誕生  最後の卒業式、記念撮影 
生徒の門出を祝う早咲きの桜 熊谷基地の災害派遣車両