※ご多用中にもかかわらず、つばさ川柳 願法様より川柳に関するQ&Aをご投稿頂きました。「入会編」と【「川柳入門編」からなるこのQ&Aは、きっと会員の皆様の川柳に関する疑問に答え、理解を深めてくれるものと思います。
願法様、有り難うございました。
つばさ川柳 Q&A
入会編
1 入会するにはどうしたらいいのか。(入会の手続きは)
つばさ川柳に参加してみようと思われる方、あるいはお問い合わせの方は、ハガキなりメールで、次のいずれかに連絡されると宜しいでしょう。
初度のご連絡に当たっては、住所、電話(FAX)番号、生年月日、そしてパソコンメールをお持ちの方はアドレスをお知らせ下さい。
(1)
担当者 願法みつる
〒359-0004
所沢市北原町870−5−1206
Tel/Fax:04-2995-5092
Mail:ganpoh-mt@nifty.com
(2)
つばさ会本部
投句メールあて先:mail@tsubasakai.com
2 会費はいるのか(必要か)。
会員からの会費徴収は一切ありません。運営資金は、つばさ会からの補助金でまかなっております。
3 自由句と課題句とはどのように違うのか。
自由句とは、雑詠とも言いますが、いわゆる日常茶飯に感じられた事象を、十七音字で表現するものです。目に入ってきたもの、耳で聞いたもの、心で感じたもの等五感での感触を、自分の言葉で言い表すものです。
課題句とは、題詠とも言いますが、特定の課題を土台に、そこから発想・連想する事象を表現するものです。これは一般に、多くの方が共通の場で句を競う場合に用いられます。
つまり、自由句は、心に浮かんだものを句に仕立てることであり、課題句は、課題に関連する多彩な事象から句材を特定して作為的に作るというほどの違いではないでしょうか。
余り難しく考えず、素直に取り組まれることが良いと思います。
4 次回の「課題句」のお題は、何時どうやって発表になるのか。投句は何時までにどこへ出せばいいのか。
課題はつばさ会だより川柳欄に毎号明記しております。つばさ会だより発行月の2ヶ月前の20日(2月・5月・8月・11月)が、通常の締切日です。
このとき、自由句を2〜3句、課題句2句を送って頂きます。
送り先は上記担当者の願法みつる宛です。
5 投句はメールからだけか。郵送やファックスでは。
投句は、郵送でもFAXでもまたメールでも結構です。
ある時は郵送・ある時はメールというのは、ややこしいので困ります。郵送常連の方には、事前に投句用の返信ハガキを付けた往復ハガキを送って、課題名や締切日を確認して貰っています。
締切日を忘れる方もありますので、期限になりましたらお電話を差し上げる場合もありますが。
6 必ず投句しなければならないのか。1句だけではだめか。
投句は必須の義務ではありません。ご都合で作句出来なかった場合には、不参加でも結構です。期間的な余裕がありますから、作句出来ませんでしたということはないと思いますが、入院などでは難しくなる場合もあります。
ともあれ、常々作句しようとする気持ちを持続されて、メモ書きを貯めておけばよいわけです。
7 初心で上手く作句出来ないときはどうすればよいのか。
兎に角、まずは十七音字でナニカを書いてみて下さい。日本人の言語感覚は生来七五調ですから、案外すらすらと調子の良いリズムの句を作りやすいものです。
この場合、五七五に整えるのが一般的ですが、無理に拘るのではなく、七五五でも八九や九八調でも宜しいのです。
ただ十七音字を超える字余り句や逆の字足らず句では、リズムが整わず失敗作になることは殆どです。ご自分の作を言葉に出して読んでみて、リズム感を感じ取られればご理解頂けるでしょう。
初心の方から頂いた作品には、担当者から意見を付してご連絡します。推敲(手直し)した方が良い場合には、その理由を付してご返事します。これを繰り返す内に、コツを習得されるでしょう。
川柳入門編
8 教材はあるのか。
つばさ川柳に特別の教材はありません。各人の素養に応じたご勉強をして頂くことになります。
9 川柳の勉強をしたい。推薦図書はあるか。
特定の本を推奨はしておりませんが、世に川柳入門書は結構な種類が出ております。しかしその発行部数は意外に少なく、市井の大型の書店でも文芸関係で詩歌関連の書棚に時折見かける程度です。小型の書店では滅多に見かけることはありません。街の中古本屋では、時折見つけることがあります。
図書館では、川柳作家個人の川柳句集がある場合がありますが、入門書というのはなかなか見かけません。機関誌の棚には地元の文芸誌や川柳誌が置かれている場合が多いと思います。
気長に探してみると、案外、巡り会う楽しみがあります。
10 川柳にも俳句の季語みたいに読み込まなければいけないものがあるのか?
俳句には季語が必須ですが、川柳にはそのような規定はありません。ですから川柳でも俳句の季語と同じ言葉を詠み込むことはありますが、その場合の季語は俳句で言う季語の役目ではなく、あくまでも単語としての言葉でしかありません。
たとえば「鯉幟」といえば、俳句では夏という時節を限定します。川柳では、勿論節句の鯉幟とし用いる場合もありますが、「夏」を詠むという条件ではなく、あくまでもその形状を比喩的に用いるとか子供の元気な様子や風の流れなどを表す場合にも用います。
約束事としては幾つかあります。たとえば句は口語体で表すのを原則とするとか、どうしても字余り句になる場合には、上句で処理するなどでしょうか。
12 順位付けや賞品はあるのか。
つばさ川柳は同好クラブですから、基本的には句の優劣や得点を競う場ではありません。ですから自由吟では、全く各人の自由創作の発表の場となっております。
しかし句の上達を目指す為の刺激も必要でありますから、現在では、課題句で句の出来具合を競う場にしております。その中での特選秀句には図書券や色紙などを賞品として送っております。勿論参加費などは頂いておりません。
13 文化祭みたいな発表会はあるのか。
特段ありません。毎年行われる自衛隊美術展に皆さんの作品を短冊で展示する案も考えましたが、全員の参加を得ることの難しさから実現はしておりません。
また、つばさ川柳投句者による会合と言うことも、皆様の年齢やご住所の現状から、これを呼びかけることは出来ません。かっては東京での会合が二度ありましたが、その頃は東京近在の柳人も多く、また皆さんお元気な頃でした。いまは思い出だけです。
14 俳号みたいな号はあるのか、どうやってつけるのか。
所謂、柳号・雅号があります。本名そのままの方も多く居られますが、柳号・雅号を付けることは生意気でも何でもありませんから、全くご自由です。ただサラリーマン川柳に見られるような、巫山戯た不真面目な号は避けるべきでしょう。
つばさ川柳子にも柳号を使っている方がおられますし、担当者の場合は、名前をそのまま平仮名にしただけです。
15 川柳を勉強あるいは楽しむ場はないのか。
川柳を気楽にしかもしっかりと勉強しながら楽しむのであれば、各様な川柳の会に加わればよろしいと思います。つばさ川柳もその一つですが、ご存じの通り四半期に一回の、それも投句による会合ですから、やや密度的には薄いと言えます。
一方、毎月一回あるいは数回の会合を持つ川柳の会は、大は数百名の大組織から、小は数名のサークルまで、日本のどこにでもあるものです。
多くは公民館などでの定例句会を持っておりますので、行政窓口で確認されるのも方法です。また広報誌やタウン誌、地元紙で知ることが出来るかも知れません。
このような組織では、地域の名前や自分たちの好みの名前に、・・吟社とか・・川柳会とかを付しています。
また公民館などが主催する川柳講座がある場合がありますから、これも行政に問い合わせられると良いでしょう。
川柳が昂じてくると、柳人は幾つかの会に所属したくなります。それだけ作句や発表の場面が多くなることで、刺激を得られるからでしょう。
以上、思いつくままを書き出してみましたが、その他のご質問の儀は、どうぞ遠慮なく担当者宛にお尋ね下さい。
皆様の質問、疑問をお待ちしています。
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